pythonでFTP転送してみた

Pythonのプログラム例

pythonでFTP転送する方法を記載します。

FTP転送とは

FTP転送は、ファイルをインターネットを介してコンピュータ間で送受信するための手段です。FTP(File Transfer Protocol)は、ファイルの転送に特化したプロトコルであり、主にサーバーとクライアント間で使用されます。

FTP転送の一般的な手順は次のとおりです。

  1. 接続: クライアントはFTPクライアントソフトウェアを使用してFTPサーバーに接続します。通常、サーバーのアドレス、ケースによってポート番号、ユーザー名、パスワードが必要です。
  2. 認証: サーバーへの接続が確立されると、クライアントはユーザー名とパスワードを使用してサーバーにログインします。これにより、ファイル転送のためのアクセス権が確立されます。
  3. ファイルの操作: 接続が確立され、認証が完了すると、クライアントはファイルをサーバーにアップロードしたり、サーバーからファイルをダウンロードしたりすることができます。これには、ファイルのリスト表示、作成、削除、移動などの操作が含まれます。
  4. 転送: ファイルの転送は、データを送信するためのデータチャネルを確立して行われます。FTPにはアクティブモードとパッシブモードの2つの転送モードがあります。アクティブモードでは、サーバーがクライアントに直接接続します。一方、パッシブモードでは、クライアントがサーバーに接続します。
  5. 切断: ファイル転送が完了したら、クライアントはサーバーとの接続を切断します。

FTPパッシブモードとは

FTPのパッシブモードは、データ転送時に使用される通信モードの1つです。通常のFTPモードでは、クライアントがサーバーに対してデータ接続を開始しますが、パッシブモードでは、サーバーがクライアントに対してデータ接続を開始します。

具体的には、パッシブモードでは以下のような手順が取られます。

  1. クライアントがサーバーに接続を要求します。
  2. サーバーは、クライアントに対して、データ接続用のポート番号とIPアドレスを伝えます。
  3. クライアントは、サーバーから受け取ったポート番号とIPアドレスを使用して、データ接続を開始します。
  4. データはこの新しい接続を介して転送されます。

パッシブモードの利点は、ファイアウォールなどのネットワークセキュリティデバイスを通過しやすいことです。通常のFTPモードでは、サーバーがクライアントに接続を開始するため、ファイアウォールが接続をブロックする可能性があります。一方、パッシブモードでは、クライアントがサーバーに接続を開始するため、ファイアウォールが通信を許可する傾向があります。

要するに、パッシブモードは、サーバーからのデータ接続を待つクライアントに対して、データを転送する方法です。これにより、セキュリティやネットワーク構成の問題を回避しながら、効果的にファイルを転送することができます。

FTPアクティブモードとは

FTPのアクティブモードは、データ転送時に使用される通信モードの1つです。通常のFTPモードでは、クライアントがサーバーに対してデータ接続を開始しますが、アクティブモードでは、サーバーがクライアントに対してデータ接続を開始します。

具体的には、アクティブモードでは以下のような手順が取られます。

  1. クライアントがサーバーに接続を要求します。
  2. サーバーは、データ接続のためのポートを開き、クライアントに対して接続を要求します。
  3. クライアントは、サーバーからの接続要求を受け入れ、データ接続を確立します。
  4. データはこの新しい接続を介して転送されます。

アクティブモードの利点は、サーバーがクライアントに直接接続を開始するため、ファイアウォールなどのネットワークセキュリティデバイスを通過するのが比較的容易であることです。一方、クライアントがサーバーにデータ接続を要求するため、クライアント側のファイアウォールやネットワーク設定に問題が発生する可能性があります。

要するに、アクティブモードは、サーバーがクライアントにデータを送信する方法です。これにより、セキュリティやネットワーク構成の問題を回避しながら、効果的にファイルを転送することができます。

pythonでFTP転送するプログラム例

from ftplib import FTP
import os

def ftp_upload(hostname, username, password, local_file_path, remote_directory):
    try:
        # FTP接続を確立
        ftp = FTP()
        ftp.connect(hostname)
        ftp.login(username, password)
        
        # パッシブモードに設定
        ftp.set_pasv(True)

        # ファイルをバイナリモードで開く
        with open(local_file_path, 'rb') as file:
            # ファイルをリモートディレクトリにアップロード
            ftp.cwd(remote_directory)
            ftp.storbinary('STOR ' + os.path.basename(local_file_path), file)

        # FTP接続を閉じる
        ftp.quit()
        print("ファイルのアップロードが完了しました。")
    except Exception as e:
        print("ファイルのアップロード中にエラーが発生しました:", e)

if __name__ == "__main__":
    hostname = "servername" #接続するサーバー名
    username = "username" #接続するユーザー名
    password = "password" #接続するパスワード
    local_file_path = r"C:\Users\user\Documents\example.txt"  # 送信するローカルファイルのパス
    remote_directory = "/"  # リモートディレクトリのパス

    # FTP転送を実行
    ftp_upload(hostname, username, password, local_file_path, remote_directory)

解説

  • from ftplib import FTP: ftplibモジュールからFTPクラスをインポートしています。これはFTP接続を操作するためのクラスです。
  • import os: osモジュールをインポートしています。これはファイルパスなどのOS依存の操作を行うために使用されます。
  • ftp_upload関数: FTP接続を確立し、指定されたローカルファイルを指定されたリモートディレクトリにアップロードする関数です。
  • if __name__ == "__main__":: スクリプトが直接実行された場合にのみ以下のコードを実行するための条件です。
  • hostname, username, password: FTPサーバーへの接続に使用するホスト名、ユーザー名、パスワードです。
  • local_file_path: アップロードするローカルファイルのパスです。
  • remote_directory: アップロード先のリモートディレクトリのパスです。
  • ftp_upload関数を呼び出してFTP転送を実行します。

実行結果

“C:\Users\user\Documents\example.txt” ファイルを作って、プログラムを実行するとサーバーにファイル転送されることが確認できます。

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