Pythonにおける型変換 及び 型を調べる方法

Pythonの基礎

型変換について

Pythonにおける型変換(型キャスト)は、一つのデータ型から別のデータ型に値を変換することを意味します。Pythonは動的型付け言語であり、変数には代入される値によって自動的にデータ型が決定されます。しかし、時には異なる型の値を操作する必要があり、その際に型変換が必要になります。

Pythonには、以下のようにさまざまな型変換関数が組み込まれています:

  1. int(): 整数への型変換を行います。浮動小数点数や文字列などを整数に変換できます。ただし、文字列が整数として解釈できない場合はエラーが発生します。
x = int(5.6)  # xには5が代入される
y = int("10")  # yには10が代入される
  1. float(): 浮動小数点数への型変換を行います。整数や文字列などを浮動小数点数に変換できます。
x = float(5)  # xには5.0が代入される
y = float("3.14")  # yには3.14が代入される
  1. str(): 文字列への型変換を行います。整数や浮動小数点数などを文字列に変換できます。
x = str(123)  # xには"123"が代入される
y = str(3.14)  # yには"3.14"が代入される
  1. bool(): 真偽値への型変換を行います。任意の値を真偽値に変換できます。数値の場合、0はFalse、それ以外の数値はTrueになります。
x = bool(0)  # xにはFalseが代入される
y = bool(10)  # yにはTrueが代入される

型を調べる方法

Pythonで変数の型を調べる方法はいくつかあります。

  1. type() 関数: type() 関数を使用すると、指定したオブジェクトの型を取得できます。
x = 5
print(type(x))  # <class 'int'> を出力
  1. isinstance() 関数: isinstance() 関数を使用すると、変数が特定の型に属しているかどうかを確認できます。
x = 5
print(isinstance(x, int))  # True を出力
  1. class 属性: 変数の __class__ 属性を調べることで、その変数のクラス(型)を取得できます。
x = 5
print(x.__class__)  # <class 'int'> を出力
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